
最近、有名ブロガーであるイケダハヤト氏も投資を開始するなど、知名度が上がってきた「ソーシャルレンディング」。
ソーシャルレンディングの市場規模は、国内で404億円(2016年見込)、世界ではなんと2015年で251億ドル(2.7兆円)と、急拡大を遂げています。
今回は、そんな注目のソーシャルレンディングの市場規模の推移を国内・海外市場別にまとめました。
この記事を読んで、ソーシャルレンディングの市場規模とその将来性をきちんと理解し、生活の「質」を上げて頂ければと思います。
日本国内のソーシャルレンディングの市場規模
2016年5月~6月にかけて、矢野経済研究所が行った調査によると、日本国内のソーシャルレンディングの市場規模は、2016年で404億円と見込まれています。
※市場規模は「年間の新規プロジェクトに対する支援額」を指しています。
国内クラウドファンディングの市場規模は4年で約7倍に
ソーシャルレンディングは「貸付型クラウドファンディング」とも呼ばれており、クラウドファンディングの一形態となっています。
そのクラウドファンディングの国内市場規模は2012年度の72億円から2016年度の478億円(見込)と約7倍の成長を遂げており、ソーシャルレンディングはそのうち約85%(404億円)を占める主要形態となっています。

クラウドファンディング市場規模(矢野経済研究所レポートより編集部作成)

サービス別クラウドファンディング市場規模割合(矢野経済研究所レポートより編集部作成)
ソーシャルレンディング参入事業者数も増加
ソーシャルレンディングの市場規模の拡大には、参入事業者数の増加も大きく関わっており、2008年にmaneo(マネオ)1社だったソーシャルレンディング事業者が、2017年3月時点では20社ほどに増加しています。

ソーシャルレンディング事業者数(編集部調べ)
- maneo(マネオ) – 2008年10月サービス開始
- SBIソーシャルレンディング – 2011年3月サービス開始
- クラウドクレジット – 2013年3月サービス開始
- クラウドバンク – 2013年12月サービス開始
- オーナーズブック – 2014年9月サービス開始
- ラッキーバンク – 2014年12月サービス開始
- スマートエクイティ – 2015年5月サービス開始
- LCレンディング – 2015年7月サービス開始
- ガイアファンディング – 2015年10月サービス開始
- トラストレンディング – 2015年11月サービス開始
- ジェイ・レンディング – 2015年11月サービス開始
- クラウドリース – 2016年2月サービス開始
- みんなのクレジット – 2016年4月サービス開始
- タテルファンディング – 2016年4月サービス開始
- スマートレンド – 2016年4月サービス開始
- アメリカンファンディング – 2016年7月サービス開始
- グリーンインフラレンディング – 2016年9月サービス開始
- クラウドリアルティ – 2016年12月サービス開始
- さくらソーシャルレンディング – 2016年12月サービス開始
- キャッシュフローファイナンス – 2017年2月サービス開始
- アップルバンク – 2017年4月サービス開始
海外のソーシャルレンディングの市場規模
Massolutionという会社が発表したCrowdfunding Industry 2015 Reportでは、2015年のクラウドファンディングの世界市場規模は344億ドルとなっており、2012年の27億ドルから約13倍の成長を遂げています。
そのうち、ソーシャルレンディングの世界市場規模は251億ドルと、約73%を占めており、世界規模で見てもソーシャルレンディングはクラウドファンディングの主要形態となっています。
海外でクラウドファンディングの市場規模が一番大きいのは北アメリカ
地域別のクラウドファンディング市場規模を見てみると、一番大きいのが北アメリカ(172億ドル)、次いでアジア(105億ドル)、ヨーロッパ(65億ドル)となっています。
国内と海外のソーシャルレンディングの市場規模まとめ
国内のソーシャルレンディングの市場規模は2016年見込で404億円となっており、現在もその規模は拡大しています。
海外のソーシャルレンディングの市場規模は2015年で251億ドル(約2.7兆円)と、国内の市場規模とは比べ物にならない大きさとなっています。
国内の市場規模は海外と比べるとまだまだ小さいものですので、これからの国内ソーシャルレンディング市場の盛り上がりを期待したいところです。